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Google スプレッドシートで通貨換算:1つの数式でリアルタイムの為替レートを取得

Google スプレッドシートで複数の通貨を扱っていると、為替レートを調べてスプレッドシートに貼り付け、換算値を計算するという作業がどうしても面倒になります。幸い、この手間を大幅に減らせる数式があります。GOOGLEFINANCE は株式のリアルタイム情報を提供するだけでなく、数十種類の通貨の為替レートも取得できます。

このチュートリアルを読み終えれば、GOOGLEFINANCE でリアルタイムの通貨換算を行い、セルに正しい通貨記号を設定する方法がわかります。

GOOGLEFINANCE とは

GOOGLEFINANCE は Google スプレッドシートに組み込まれた数式で、Google Finance の最新データや過去のデータをスプレッドシートに直接取り込めます。市場情報、個別銘柄の株価、現在や過去の為替レートなどを参照できます。Google スプレッドシート内で無料で使え、設定も数ステップで完了します。

GOOGLEFINANCE は Excel でも使える?

いいえ、GOOGLEFINANCE は Google スプレッドシート専用です。Excel には独自の通貨・市場データ取得ツールがあり、両者に互換性はありません。GOOGLEFINANCE 数式を含む Google スプレッドシートを XLSX 形式でダウンロードすると、Excel で開いた時点で数式が機能しなくなります。逆に、Excel の通貨ツールを使った XLSX を Google スプレッドシートにアップロードしても、完全に動かなくなるか、値が固定されてライブ接続が失われます。

GOOGLEFINANCE で通貨を換算する手順

ここでは、すでに Google スプレッドシートを使っていて、換算したい金額があることを前提に説明します。テスト用のスプレッドシートで試したい場合は、sheets.new にアクセスしてください。現在ログイン中の Google アカウントで新しいスプレッドシートが作成されます。

例として英ポンドから米ドルへの換算を取り上げますが、他の通貨でも手順は同じです。

ステップ 1:換算結果を表示する場所を決める

ロンドン出張の経費報告書を作る場面を想像してください。B列にポンド建ての金額が並んでいます。

GOOGLEFINANCE について知っておくべきことは、元の金額を換算値で上書きするわけではないという点です。他のスプレッドシート数式と同様、入力データがある場所とは別のセルに数式を配置して、そこに結果を出力します。

ポンド建ての経費金額が入ったスプレッドシート

この場合、ポンドの金額の隣にドル換算額を並べるのが自然なので、C列に数式を入力します。

ステップ 2:数式を組み立てる

GOOGLEFINANCE の通貨換算数式の基本構造はこうです:

=GOOGLEFINANCE("CURRENCY:[元の通貨][変換先の通貨]")

数式内にスペースは入りません。英ポンドから米ドルへの為替レートを取得するには、こう書きます:

=GOOGLEFINANCE("CURRENCY:GBPUSD")

Google スプレッドシートの GOOGLEFINANCE 数式

ポイントをいくつか挙げます:

  • 通貨は名称ではなく3文字の通貨コードで指定します。全通貨コードの一覧は Wikipedia で確認できます。
  • すべて詰めて書きます。数式の中央に GBPUSD がそのまま入ります。

この数式は為替レートを返します。レートだけ知りたいならこれで完了です。ただし、特定の金額を換算したい場合は、その値を掛け合わせる必要があります。B2 の値をドルに換算するには、C2 に次のように入力します:

=GOOGLEFINANCE("CURRENCY:GBPUSD")*B2

セルの値を掛けた数式

これで換算結果が表示されます。逆方向、つまりドルからポンドへ換算したい場合は、数式内の2つのコードを入れ替えるだけです:

=GOOGLEFINANCE("CURRENCY:USDGBP")

ステップ 3:書式を修正する

GOOGLEFINANCE は為替レートの数値だけを返し、通貨の書式設定はしてくれません。数式を設定したら、手動で表示形式を変更する必要があります。

米国の設定であれば、ツールバーに小さな $ マークが表示されます。クリックすると、選択中のセルがドル表示になります。

通貨書式の設定図

このボタンが見当たらない場合や、別の通貨形式にしたい場合は、メニューから「表示形式」をクリックし、「数値」、「カスタム通貨」の順に選択します。

Google スプレッドシートの表示形式メニュー

目的の通貨形式を選べるメニューが開きます。見つけたら「適用」をクリックしてください。

カスタム通貨形式の選択画面

(任意)ステップ 4:元の値を置き換える

元の金額(今回の例ではポンドの値)を残す必要がなければ、換算値で上書きすることもできます。ただし、数式は元の値を参照しているため、そのまま貼り付けると数式がコピーされて値が入りません。今回のケースでは、B2 の数式が A2 を参照してしまい、エラーになります。

貼り付け時の数式エラー

これを避けるには、値のみを貼り付けます。まず換算値(今回は C2)をコピーします。次に貼り付け先の範囲を選択し、右クリックして「特殊貼り付け」から「値のみ貼り付け」を選びます。

特殊貼り付け値のみメニュー

これで元の金額が換算済みの金額に置き換わります。書式をまだ設定していなければ、貼り付け後に行えます。スプレッドシートのラベルも忘れずに更新してください。今回の例では B列のラベルが「経費(ポンド)」だったので、より汎用的な表記に変更しました。

換算値に更新されたスプレッドシート

GOOGLEFINANCE を通貨換算に使う場合の注意点

GOOGLEFINANCE はほとんどのケースで問題なく動きますが、知っておくべきことがいくつかあります。

デフォルトでは現在の為替レートが使われる

先ほどの例では、数式に日付を指定しませんでした。この場合、GOOGLEFINANCE はその時点の最新レートを使います。そのまま放置すると、Google Finance が新しいレートを取得するたびに表示値が変わります。

数式を固定したい場合は、日付を指定する必要があります。書式は次のとおりです:

=INDEX(GOOGLEFINANCE("CURRENCY:[元の通貨][変換先の通貨]", "price", "YYYY-MM-DD"), 2, 2)

YYYY は年、MM は月、DD は日です。2025年6月23日のポンド・ドル為替レートが必要なら、数式はこうなります:

=INDEX(GOOGLEFINANCE("CURRENCY:GBPUSD", "price", "2025-06-23"), 2, 2)

GOOGLEFINANCE が動かないことがある

特定の日付に対して GOOGLEFINANCE がエラーを返すことがあります。原因は不明で、通常は1〜2日で解消しますが、#N/A エラーが表示される場合があります。

Google スプレッドシートの N/A エラー

GOOGLEFINANCE は書式を自動更新しない

先ほどの例では書式を手動で調整しました。換算する量が多いと、毎回数式を組み立ててから書式を修正するのはかなりの手間になります。

Instant Currency:GOOGLEFINANCE の代わりに

GOOGLEFINANCE の手順をすべてスキップできます。Instant Currency はワンクリックで通貨換算とセルの書式設定を同時に行います。Google のデータが取得できない日でも、信頼性の高い過去の為替レートが利用可能です。

Google スプレッドシートでの通貨換算についてご質問があれば、お気軽にお問い合わせください